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技術解説
リゾチーム(ムラミダーゼ)の簡易測定法—白血病の鑑別診断のために
著者: 桑島実1 河合忠1
所属機関: 1日大臨床病理
ページ範囲:P.693 - P.701
文献購入ページに移動 最近,白血病の分類,ことに単球性白血病の補助診断の1つにリゾチームの測定が注目され,白血病の治療効果および予後の判定や腎疾患,消化管の潰瘍性疾患などの診断にも意義があると言われている1-3).
1907年Nicolleがニワトリ卵白中に溶菌作用のある酵素の存在を予想したが,リゾチームに関する最初の記載は1922年Fleming4)による.当時ロンドンに流行していた感冒にかかった彼は,自分の鼻汁を細菌培地に落としてみたところ,ある種の細菌では溶菌現象の起こることを見いだした.鼻汁以外に涙,血漿,喀痰,膿その他の体液成分,パパイヤや卵白にもこの現象がみられたことから,溶菌作用のある酵素様物質という意味でリゾチーム(Lysozyme)と名付けた.同時にリゾチームに対して最も感受性の高い細菌としてMicrococcus lysodeikticusを分離した.
1907年Nicolleがニワトリ卵白中に溶菌作用のある酵素の存在を予想したが,リゾチームに関する最初の記載は1922年Fleming4)による.当時ロンドンに流行していた感冒にかかった彼は,自分の鼻汁を細菌培地に落としてみたところ,ある種の細菌では溶菌現象の起こることを見いだした.鼻汁以外に涙,血漿,喀痰,膿その他の体液成分,パパイヤや卵白にもこの現象がみられたことから,溶菌作用のある酵素様物質という意味でリゾチーム(Lysozyme)と名付けた.同時にリゾチームに対して最も感受性の高い細菌としてMicrococcus lysodeikticusを分離した.
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