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海外だより
—欧米(北欧,東欧,西欧,米国およびカナダ)の病院検査室(8)—アムステルダムのヴリエ大学付属病院中央検査部門
著者: 佐々木禎一1
所属機関: 1札幌医大中央検査部
ページ範囲:P.743 - P.747
文献購入ページに移動 筆者はすでに7回にわたって,北欧と東欧諸国の病院検査室の訪問見学記を報告してきたが,今回から西欧の病院を対象として報告しようと思う.しかし,西欧の病院については従来も比較的見聞の機会もあったようにも感ぜられるので,そのうち珍しい3か国すなわち,オランダ,ポルトガルとイタリアの病院を紹介してみよう.この第8報ではオランダの首都,アムステルダムで見学した新装間もないCentral Clinical Chemistry Laboratory,Vrije University Hospital(ヴリエ大学付属病院中央臨床化学部門)についての概説をしてみたい.
オランダはデンマークに近いところに位置し,むしろ北欧諸国の1つとしてもみられる.したがって医療を含む社会保障機構などは,北欧の例に類似していると考えるのはきわめて当然のことであろう.またこの国を想起するとき,木の靴,チューリップ,チーズ,風車,そして運河という観光的イメージが先んじてはくるが,海抜0メートル以下にある自分たちの土地を,必死になって守っているという現実も見のがすことができない点である.
オランダはデンマークに近いところに位置し,むしろ北欧諸国の1つとしてもみられる.したがって医療を含む社会保障機構などは,北欧の例に類似していると考えるのはきわめて当然のことであろう.またこの国を想起するとき,木の靴,チューリップ,チーズ,風車,そして運河という観光的イメージが先んじてはくるが,海抜0メートル以下にある自分たちの土地を,必死になって守っているという現実も見のがすことができない点である.
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