icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻8号

1972年08月発行

文献概要

カラーグラフ

赤血球系細胞の形態—I.正常像

著者: 野村武夫1

所属機関: 1東京医歯大・第1内科

ページ範囲:P.804 - P.805

文献購入ページに移動
赤血球系と識別できる細胞のうち,最も幼弱なものは前赤芽球と呼ばれる.この細胞が骨髄の中で次第に成熟するにつれ,漸次,青染性赤芽球,多染性赤芽球の過程を経過し,ついに正染性赤芽球となり,次いで核を失い,網赤血球に変わり,ある期間を骨髄中で過ごしたのち,末梢血液にはいり,1-2日経つと成熟赤血球ができ上がり,以後平均120日間血管内を流れて,酸素運搬という赤血球系細胞本来の役割を果たす.
ここでは,血液学的に正常な患者から採取した骨髄穿刺液および末梢血液の塗抹標本に,ライト染色を施した場合の赤血球系細胞を,最も幼若な前赤芽球から終末細胞の赤血球まで,成熟の順に従って並べてみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?