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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻8号

1972年08月発行

文献概要

技術解説

酵素を扱うための基礎知識

著者: 山下辰久1

所属機関: 1順大・生化学

ページ範囲:P.821 - P.825

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 生命現象は,網目状に組み合わさった多種多様の化学反応が,酵素の触媒反応により円滑に行なわれているといっても過言ではない.すなわち酵素は生命活動の直接のにない手であり,したがって酵素の研究は生命現象の解明に重大な役割を果たしている.
 一方,酵素化学の進歩に伴い,身体の病的現象が酵素系の変化と密接な関係があることが明らかとなり,酵素の活性およびその他の諸性質の検索が疾患の診断,予後あるいは治療効果の判定に有力であることが判明するにつれ,体液(血液を含めた)中の各種酵素の活性測定が,疾病の診断の目的のために生化学検査のうえで重要な位置を占めるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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