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検査技師のための解剖図譜・8
腎臓
著者: 三島好雄1
所属機関: 1東大第1外科
ページ範囲:P.908 - P.909
文献購入ページに移動 腎臓はおよそ第11胸椎から第3腰椎の高さで,後腹膜腔内,脊柱の両側に位置する実質性臓器である.ほぼ左右対称の位置にあるが,右腎は肝右葉の下にあるので,左腎より1-2cm下方にあるのがふつうである.えんどう形で、成人では長さ約10cm,幅約6cm,厚さ約4cmで重量は約110gである.前面は後腹膜をへだてて腹腔臓器に,側面は側腹筋に接し,背面は腰筋・腰方形筋など厚い筋群におおわれている.
肉眼的に腎臓は外層をなす皮質と内層をなす髄質とに区分しうるが,顕微鏡的にはネフロン(nephron)の集まりよりなっている.ネフロンは糸球体と尿細管よりなる.糸球体(glomerulus)は皮質の全体にわたって散在し,尿細管(tubulus)を経て髄質にはいる.髄質中で尿細管は集合管一乳頭管となって腎孟に注ぐ.
肉眼的に腎臓は外層をなす皮質と内層をなす髄質とに区分しうるが,顕微鏡的にはネフロン(nephron)の集まりよりなっている.ネフロンは糸球体と尿細管よりなる.糸球体(glomerulus)は皮質の全体にわたって散在し,尿細管(tubulus)を経て髄質にはいる.髄質中で尿細管は集合管一乳頭管となって腎孟に注ぐ.
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