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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻1号

1973年01月発行

文献概要

技術解説

ラジオイムノアッセイ

著者: 鎮目和夫1 斎藤十九子1

所属機関: 1東京女医大第2内科

ページ範囲:P.19 - P.27

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 ホルモン量の測定には,動物を用いてホルモン作用をみる生物学的測定法(Bioassay)や,化学的方法が使われていたが,血中のホルモン濃度は非常に低く,したがって,これらの方法では血中のホルモン量を測定するのはほとんど困難であった.ところが,10数年前から,タンパク性ホルモンなどの抗原性を有する物質とその抗体との結合が非常に特異的であることから,この特異性と,さらに放射能を利用すれば微量の測定が可能であることを利用して,ホルモンを測定しようとする試みが始められた.
 本法は最初,血中インスリンの測定法として,1958年,Berson,Yalowによって開発されたもので,その後数年間はそれ自身で抗原となりうるポリペプタイドホルモンの測定法として発展してきたが,そのうちにそれ自身では抗原となりえない小分子の物質についても,アルブミンその他の大分子と結合させて免疫し,その物質と反応する抗体を作ることができるようになり,現在では小分子のペプタイドホルモンや甲状腺ホルモン,ステロイドホルモンの微量測定法としても使用されつつあり,また単にホルモンのみならず薬物,酵素,ウィルス,その他種々の物質の微量測定法として開発されつっあり,今後さらにいろいろな物質の微量測定法として発展する可能性が考えられているものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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