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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻1号

1973年01月発行

文献概要

化学検査のうつりかわり・1【新連載】

血糖

著者: 佐々木禎一1

所属機関: 1札幌医大中検

ページ範囲:P.68 - P.76

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 今から8年前,筆者が初めて当中央検査部に来て,まず一番初めに手がけた仕事のひとつは血糖の測定法であった.
 当時まだHagedorn-Jensen法1)が使われており,たくさんの大試験管,大型試験管立て,くびれのあるロート,濾過用の綿花,そして滴定用ビューレットなどが検査テーブルを占領し,担当者は濾過,加熱そして滴定にと忙し気に走り回っていたのを記憶している.担当技師は忙しいのをこぼしはするが,‘現在より適切な検査法はないものか’というような疑問などは念頭にないようであった.それは一見古くから伝承されてきた方法を宿命的に踏襲しているのみで,むしろ‘複雑な検査法はそれだけ高度な検査である’と思っているようにも見受けられたものであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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