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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻1号

1973年01月発行

文献概要

新しいキットの紹介

E3キットによる尿中エストリオール測定について

著者: 大場逸見1 山田喜三太2

所属機関: 1宮城県岩出山町立岩出山病院臨床検査科 2宮城県岩出山町立岩出山病院産婦人科

ページ範囲:P.82 - P.85

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はじめに
 Diczfalusy1),中山ら2)の研究によって胎児胎盤系におけるエストリオールの生成経路が明らかにされ,妊娠尿中エストリオールが胎児胎盤3)の機能の指標となりうることがわかってきた.
 尿中エストリオールの測定法としてBauld Cohem法およびBrown法などが行なわれていたが,操作が繁雑でかつ長時間を要し,一般病院の検査科では実施不可能に近かった.しかし神戸川4),鎌田5)が結合型ステロイドを特異的に吸着するイオン交換樹脂を用い,カラム方式で精製する方法を応用して結合型ステロイドを吸着させ,Kober発色およびIttrich抽出を組み合わせることにより,きわめて簡単で短時間に行なえる尿中エストロゲン測定法を開発報告したため,一般病院でも測定可能になり,いわゆるE3キットとして日常の検査に利用されるようになった.このE3キットを帝国臓器KKより提供を受け,この方法を検討する機会を得たので,われわれの実験成績を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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