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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻1号

1973年01月発行

文献概要

シリーズ・一般検査 寄生虫卵検査

寄生虫卵検査の基礎知識

著者: 鈴木黎児1

所属機関: 1東京都予防医学協会

ページ範囲:P.93 - P.94

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 腸管内の寄生虫の診断には,糞便中の虫卵を鑑別することがたいせつである.虫卵の鏡検・鑑別は顕微鏡の弱拡大で,少し経験をつめばできるようになる.わが国では生活水準の向上もあって,寄生虫の陽性率は激減している(1971年度東京都学童・生徒糞便検査陽性率0.24%).しかし一方,国際的な交流が激しくなった昨今,ルーチンの検査物の中に,東南アジアや開発途上国に多い寄生虫の感染例が混ざることもあるし,食生活の多様化で川魚を中間宿主とする吸虫類の陽性者も多くなっている(都内某大学病院患者676名中肝・横川吸虫陽性率1.63%).
1.虫卵鑑別のポイント

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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