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白血球の変動から見た病態生理・1—顆粒球系
著者: 古沢新平1
所属機関: 1独協医大・内科
ページ範囲:P.1466 - P.1471
文献購入ページに移動 白血球数の算定と血液塗抹標本による白血球形態の観察は最も日常的な血液検査であるが,白血球系の病態を最も鋭敏に反映する.白血球の異常の現われ方は同じであっても成因の異なることがあり,また同じ疾患であっても現われ方が異なる場合がある.したがって,白血球異常の原因を知るためには,骨髄穿刺をはじめ数々の特殊検査を必要とする場合もあり,その最終的診断は専門医のつとめであるが,検査技師にとっても,血中白血球の変動にひそむさまざまの病態生理を知っておくことは,検査に対する興味を増すことになり,本文に与えられた目的もそこにある.しかし,このテーマについて述べることは,白血球,すなわち顆粒球,単球およびリンパ球のほとんど全病態に触れることになるが,紙数の都合で概略にとどまらざるを得ない.便宜上,今回は顆粒球系の変化について述べ,次号で単球系およびリンパ球系の変化について述べることにする.
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