文献詳細
文献概要
論壇
ありきたりの検査
著者: 永井諄爾1
所属機関: 1前九大病院中検
ページ範囲:P.1492 - P.1493
文献購入ページに移動 丸州大学の中央検査部に在職間,検査技師のかたたちを対象にして,講演したり執筆したりする機会が何回かありました.そうした機会のたびに思ったことは,こんなことを話したり書いたりして,はたして検査技師の皆さんが,話の内容,文章の真意をどれだけ汲みとってくれるかということでした.
こうした気がかりに常につきまとわれたのには,いろいろの理由があります.第1にわたしが大学病院という,きわめて特殊な病院の検査部に勤めている特殊な人間であって,わたしの話を聞いたり,文章を読んでくれる人たちは,一般の普通の病院に勤めている検査技師がほとんど全部だった.したがって私自身が,一般の病院に勤めている人たちの気持を十分に理解できているだろうかという不安に,常につきまとわれていたのです.
こうした気がかりに常につきまとわれたのには,いろいろの理由があります.第1にわたしが大学病院という,きわめて特殊な病院の検査部に勤めている特殊な人間であって,わたしの話を聞いたり,文章を読んでくれる人たちは,一般の普通の病院に勤めている検査技師がほとんど全部だった.したがって私自身が,一般の病院に勤めている人たちの気持を十分に理解できているだろうかという不安に,常につきまとわれていたのです.
掲載誌情報