icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻12号

1973年11月発行

文献概要

研究

血液細胞LDH染色法の改良

著者: 鈴木昭1 藤崎茂己1 寺川美紀2 樽谷賀津子2 松山千代2

所属機関: 1関西医療検査大学校 2関西労災病院中央検査部

ページ範囲:P.1510 - P.1513

文献購入ページに移動
はじめに
 解糖系の酵素であるLDHは乳酸とピルビン酸との間の反応を触媒するNAD依存性の脱水素酵素であり,生物体のほとんどすべての細胞に分布し,細胞質内に可溶性に存在するといわれている.LDH染色に当たっては細胞質内酵素の消失,酵素の拡散など人工的変化を生じやすく慎重な操作が要求される.
 現在,血液細胞LDH染色法としては,2,3の文献1,2)が知られている.それらの染色によると各種血液細胞のLDH陽性顆粒(以下顆粒と略す)は比較的に少なく,特にリンパ球および単球の酵素局在は不明瞭である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?