文献詳細
文献概要
研究
血液細胞LDH染色法の改良
著者: 鈴木昭1 藤崎茂己1 寺川美紀2 樽谷賀津子2 松山千代2
所属機関: 1関西医療検査大学校 2関西労災病院中央検査部
ページ範囲:P.1510 - P.1513
文献購入ページに移動解糖系の酵素であるLDHは乳酸とピルビン酸との間の反応を触媒するNAD依存性の脱水素酵素であり,生物体のほとんどすべての細胞に分布し,細胞質内に可溶性に存在するといわれている.LDH染色に当たっては細胞質内酵素の消失,酵素の拡散など人工的変化を生じやすく慎重な操作が要求される.
現在,血液細胞LDH染色法としては,2,3の文献1,2)が知られている.それらの染色によると各種血液細胞のLDH陽性顆粒(以下顆粒と略す)は比較的に少なく,特にリンパ球および単球の酵素局在は不明瞭である.
掲載誌情報