文献詳細
文献概要
走査電顕の目・11
骨髄腫
著者: 小川哲平1
所属機関: 1慶大・内科
ページ範囲:P.1527 - P.1528
文献購入ページに移動 骨髄腫は,浸潤傾向および腫瘤形成傾向の程度により次のように分けられる.1)孤在性骨髄腫,2)多発性骨髄腫,3)びまん性骨髄腫,4)形質細胞白血病,5)髄外性形質細胞腫の5型である.臨床症状は,これら病型,病巣の部位,範囲などにより,造血器悪性腫瘍としての症状,骨侵襲による症状,腫瘤の圧迫による症状がさまざまに組み合わされて出現する.さらに免疫グロブリン異常による症状およびそれに伴う諸臓器の機能障害が加わってくる.
血液塗沫標本で赤血球連銭形成をみることが多い.貧血は60-90%にみられ,通常正色素性正球性である.貧血の原因は造血巣の狭隘によるものが主であるが,出血,腎障害,感染,抗腫瘍剤の影響などがこれに加わる.
血液塗沫標本で赤血球連銭形成をみることが多い.貧血は60-90%にみられ,通常正色素性正球性である.貧血の原因は造血巣の狭隘によるものが主であるが,出血,腎障害,感染,抗腫瘍剤の影響などがこれに加わる.
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