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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻13号

1973年12月発行

文献概要

異常値の出た時・12

RT3U(Resin Triiodothyronine Uptake)の高い時,低い時

著者: 飯野史郎1

所属機関: 1昭和大第3内科

ページ範囲:P.1596 - P.1603

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 Saturation analysisによる甲状腺機能の間接的表示法は,トリオソルブ・テストを皮切りにしてレゾマットT3,サイオパック−3というようにしだいにその数を増しつつあるが,その原理は同一で,サイロキシン結合タンパク(TBP)の甲状腺ホルモン不飽和度を知ることによって,TBPに結合している甲状腺ホルモンの相対量を知り,甲状腺機能の指標としようというものである.
 初期においては,TBPの不飽和分を飽和させるのに用いるTriiodothyronine(T3)は131Iで標識されており,遊離の131I-T3を吸着させる吸着剤にレジンを使用したため,本法の一般名はResin131I-T3 uptakeと呼ばれていたが,最近では131Iの代わりに125Iが用いられ,レジンの代わりにサイオパック−3のようにセファデックスG−25が用いられたり,MgCO3またはアルブミンマイクロスフィアが用いられたりするため,これらを一括してResin 131I-T3 uptakeと呼ぶことは不都合となるに至った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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