icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻13号

1973年12月発行

文献概要

新しいキットの紹介

免疫拡散板による血清β-リポタンパク測定法の検討

著者: 宮谷勝明1 高畑譲二2 福井巌3

所属機関: 1宇治黄檗病院臨床検査科 2宇治黄檗病院内科 3京都府立医大病院臨床検査部

ページ範囲:P.1631 - P.1634

文献購入ページに移動
 血清β-リポタンパクの測定法として種々の方法が行なわれているが,超遠心器を用いる方法が最もすぐれているといわれている1).しかし,これらの方法は器械が高価なうえ,操作が複雑で長時間を要する.したがって,臨床検査としては,瀘紙電気泳動法やセルロースアテート膜などの支持体を用いる方法が行なわれていた.
 最近,β-リポタンパクのみ簡単に測定しうる方法が開発され用いられつつある2).著者らは先にデキストラン硫酸を用いる混濁法3)あるいはヘパリンとCaでβ-リポタンパクを沈殿させ,その中のコレステロールの測定を行なってβ-リポタンパクを求めるHoeflmayer-Fried法4)などについて検討を行なったが,今回はManciniら5)によって開発された一元平板免疫拡散板である北研のβ-リポタンパクを用いて測定を行なう方法について検討を行なったので,その成績について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?