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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻13号

1973年12月発行

文献概要

検査機器のメカニズム・24

プロトロンビン時間測定器フィブロメーター

著者: 竹中道子1

所属機関: 1日大臨床病理

ページ範囲:P.1646 - P.1647

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 プロトロンビン時間測定自動機器には多くの機種が市販されている.いずれもプロトロンビン時間のほかに部分トロンボプラスチン時間の測定が可能であり,さらに血小板機能測定のできるものもある.自動測定の原理は大まかに次の4つに分けられる.
(1)エーゼ法の応用で,血漿と試薬の混合液を回転子で攪拌し一定量のフィブリンが回転子にからみつくと,電流回路が閉じてタイムレコーダーが停止する(フィブロメーター,クロットタイマー,プロトロンビンタイマー).(2)凝固が起こることによって濁度が変化するのでこれを光電光度的に濁度変化としてまたは透過光線の変化としてとらえる(クロットレコーダー,プロトロンビンメーター,トロンボマット,エレクトラなど).(3)測定用試験管に金属球を入れ,マグネットで光路に保持しておく.一定量のフィブリンが球について,一定の長さずれると光が通過する。この時点をタイマーにキャッチさせる(クロテック).(4)自動分析器の流れ方式を応用し,酸化鉄粉をテープ上に接着させ,凝固によって鉄粉が凝集するのに伴って光の通過をとらえる(コアグラブ).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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