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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻13号

1973年12月発行

文献概要

Senior Course 生理

補助循環法

著者: 三浦勇1

所属機関: 1佼成病院心臓科

ページ範囲:P.1656 - P.1656

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 急性心筋硬塞のような重症の心臓病では,血液ポンプとしての心機能が極度に低下するので全身の循環を維持することができなくなり,生命が脅かされる.このような場合には,緊急手段として心筋を鼓舞する方法──昇圧剤や強心剤が用いられるが,これらの薬剤は傷害をこうむった心筋にいっそうの負担をかけるため,その効果には限界がある.
 補助循環法は,機械によって循環を維持し,心臓病の治癒機転を促進しようという方法である.つまり,ポンプやそれに類似した機構を用い,心臓を休ませ,その仕事を肩替わりし,同時に心筋傷害の治癒に有利な血行動態を作り出すことが日的である.それには,心臓とポンプが交互に動作することが必要である.心臓の収縮期にポンプが血液を吸引すれば,心臓の仕事は減少し,心臓の拡張期にポンプが血液を押し出せば,拡張期の動脈圧が上昇して冠動脈血流量が増すからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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