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検査ノート
位相差顕微鏡で血小板を算定する場合の計算盤の厚さとカバーグラスの厚さ
著者: 天木一太1 岩田弘2
所属機関: 1日大・第1内科 2日大板橋病院中検
ページ範囲:P.420 - P.421
文献購入ページに移動10年以上前のことになるが,われわれが位相差顕微鏡で細胞のよい写真を撮ろうと努力していたころ,どのようにすれば性能を最高にできるか,顕微鏡を作っている会社の人と相談したことがある.顕微鏡ののせガラスは1mmが設計の規準になっており,通常の鏡検の場合にはこの厚さの相違は大した影響はないが,位相差顕微鏡を使用する場合には,これを厳格に守る必要があるといわれた.それでわれわれもふつうは安価な通常ののせガラス(1.4mm)を使用していたが,位相差用には特に約1mmの上等のものを用いることにした.このようなことからすれば,厚さが約5mmもある計算盤を位相差顕微鏡に用いることは著しく不合理である.
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