文献詳細
文献概要
走査電顕の目・4
球状赤血球(Spherocyte)
著者: 小川哲平1
所属機関: 1慶大内科
ページ範囲:P.437 - P.438
文献購入ページに移動 遺伝性球状赤血球症(hereditary Spherocytosis)は,(1)溶血性貧血で黄疸があり,(2)末梢血に球状赤血球を認め,(3)浸透圧脆弱性が亢進し,(3)脾の腫大があり,摘脾によって臨床症状の改善をみる疾患で,常染色体優性遺伝により伝えられる.
貧血の程度は症例により種々であるが,正球性で高色素性を呈し,MCHCは高くなるがMCVは正常である,網赤血球増多症がみられる.末梢塗抹標本で赤血球の大小不同がみられ,球状赤血球(Spherocyte)が認められるのが特徴である.球状赤血球はmicrosphero-cyteとも呼ばれ,直径が小さく厚みを増し,正常赤血球にみられる中央の淡染部がみられず,濃く染まってみえる.球状赤血球の出現率は患者によりさまざまである.
貧血の程度は症例により種々であるが,正球性で高色素性を呈し,MCHCは高くなるがMCVは正常である,網赤血球増多症がみられる.末梢塗抹標本で赤血球の大小不同がみられ,球状赤血球(Spherocyte)が認められるのが特徴である.球状赤血球はmicrosphero-cyteとも呼ばれ,直径が小さく厚みを増し,正常赤血球にみられる中央の淡染部がみられず,濃く染まってみえる.球状赤血球の出現率は患者によりさまざまである.
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