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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻4号

1973年04月発行

文献概要

Senior Course 生化学

自動分析の利用

著者: 正路喜代美1

所属機関: 1東大病院中検

ページ範囲:P.453 - P.453

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 10余年以前,私が就職した頃,Continuuos flow Sys-temのAA-I (Basic AutoAnalyzer)が購入され,尿素や血糖の測定に利用されようとしていた.以来AA-IやFlame Photometerを並列して2-3種目同時分析なども行ない,現在なお活躍している.
 AutoAnalyzerはMembraneにより簡単に除タンパク操作されるので,繁雑な測定の省力化に有効である.AA-Iの経験を支えに最近Continuous flow Sys-temの多種目同時測定装置SMA 12/60を入手し,さらに省力化をはかった.AA-Iの短所を改善したこの装置は,基本的な分析精度の向上がみられ,機能的で取り扱いやすくなっていた.しかし,分析処理能力は,1時間に60本なので,1日の件数が300-400に及びオーバーワークを余儀なくされる.しかも,サンプルの準備や結果の補正,照合,報告のための転記などの雑務が山積しデータの報告ミスが発見されるようになった.ミスに気付かず利用されているものが,どれ程あるのか……精度向上と省力化のかたわらこの対策が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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