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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻5号

1973年05月発行

文献概要

化学検査のうつりかわり・5

タンパク分画

著者: 青木紀生12

所属機関: 1社会保険中京病院検査部 2日大臨床病理

ページ範囲:P.527 - P.533

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 血清タンパク質に関する最近の進歩には目ざましいものがあり,血清タンパク分画法は今日臨床医学の領域では広く日常検査として行なわれている.血清タンパクの分画法は,タンパク成分そのものがもつ多種多様な物理学的,化学的および生物学的性質が利用される.このような性状を利用した分画法のうちで,医学的方面に比較的よく用いられている方法を表1に示す.
 血清タンパク分画法は,あるタンパク成分を分離し,その成分の性状や機能を明らかにし,それによって得られた知見を基にして臨床医学における診断ならびに治療に役だてるために行なわれている.タンパク分画法の変遷をこの限られた紙面に述べつくすことはとうてい不可能であるため,ここでは血清タンパクに焦点をしぼり,その分画法の歴史の概要を述べ,ついで個々の分析法についてその進歩を解説し,タンパク分画法の発展をふりかえってみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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