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新しい機器の紹介
日立M400,500自動分析機およびM181分光光度計のコンピューター接続によるシステム化について
著者: 松井朝子1 中村明1 小網悦子1 屋形稔1 猪俣博2
所属機関: 1新潟大学病院検査部 2日立那珂工場
ページ範囲:P.554 - P.557
文献購入ページに移動臨床検査における機器の自動化は多くの利点1)を有するものとして世界的に普及してきた.一方コンピューターをこれに導入してデータの処理,業務の能率化を目的とした検査全般の自動化も,欧米では早くから実施の段階を迎え,本邦でも数年前より着目されてきた2).しかし,最近に至っても,多大な努力にかかわらずなお種々の問題点が指摘されるにとどまり,完成した姿を迎えるには至っていない3).まして終局の目標である病院全体の自動化という近代診療形態の合理化達成では道遠い観がある。しかし一歩ずつ,これに近づいている流れは正当であり,種々の問題点を克服して1日も早く,すぐれたシステム化を実現することは臨床検査に関係するものの現時点の努力目標であろうと考える.それには多方面の力を結集して進める必要があると思われる.
本邦でも,日立M400という自動分析機器が長い間の努力の末に実用に供されるに至ったが4),最近またM500が追加されたので,われわれはIDを装着したM400,M500およびM181分光光度計にHITAC−10(4+65K語)をつないで,特殊検査を除いた血清を検体とする生化学検査の分析,およびその検査に随伴する検体分離後の業務のシステム化を試みた.
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