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Senior Course 生化学
血清酵素活性測定の問題点(1)
著者: 正路喜代美1
所属機関: 1東大病院中検
ページ範囲:P.577 - P.577
文献購入ページに移動たとえば,血清アルカリホスファターゼを種々の測定法で得た値をそれぞれ国際単位に換算すると事実上一致しない.このことは,血清酵素が組織由来により性状を異にしていること,すなわち基質の種類,pH,緩衝液の組成や反応温度に対する活性の態度が異なる点にあると思われる.これら活性値を左右する原因は,各検査室で,手持ちの測定装置を用いて酵素活性を測定する場合,条件設定に種々の制約が起こり,さまざまな活性値を与える結果となる.このような混乱を避ける方向で,臨床的測定意義の高い,最適な反応条件による測定法が規準化されることを望むが,規準化することは大変なことのようである.
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