臨床検査17巻5号

1973年05月発行

Senior Course 生理

非観血的血流測定法

著者： 伊藤寛志¹

所属機関： ¹東京女医大医用技術研究施設

ページ範囲：P.582 - P.582

　血液流量の測定は血圧測定とほぼ同じ，あるいはそれ以上に臨床的意義がある．しかし日常の診察にはほとんど血圧測定だけが行なわれ，血流測定はごくまれにしか行なわれていない．その最も大きな理由は一般に流量測定が圧測定に比べ非常にむずかしく，しかも非観血的に行なえないことである．ここでは体に傷をつけたり，針を刺したりしない，血流測定法を取り上げ簡単に説明する．