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カラーグラフ
アスペルギルス症
著者: 奥平雅彦1 久米光1 大谷愼子1
所属機関: 1北里大病理
ページ範囲:P.826 - P.827
文献購入ページに移動コウジカビ科に属するアスペルギルス(Aspergillus)による感染症をアスペルギルス症と呼ぶ.アスペルギルスは空中,土壌中,食品中などに広く分布しており,ヒトに対する病原性は非常に弱い.白血病,癌などの基礎疾患による全身衰弱,抗生剤の使用による正常菌叢の攪乱,抗癌療法やステロイド療法による細胞性,ならびに液性抵抗力の低下,さらには治療による延命のための感染機会の増大などにより,多くは末期感染症としてみられる.剖検例でその頻度をみると,カンジダ症とともに最も多くみられる.
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