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文献詳細

雑誌文献

臨床検査17巻8号

1973年08月発行

文献概要

第1回樫田記念賞受賞論文・2

血清検査成績における‘血清’と‘血漿’の違い

著者: 上尾八郎1 天鷲三千三1 田中時子1 稲本キヨ1

所属機関: 1京大病院中検

ページ範囲:P.848 - P.854

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 血清中に含まれている抗体の検出を目的とする血清学的検査では,全血を試料として用いることはきわめて稀である1).ほとんどの場合血清を試料とするが,ときに血漿が用いられる場合もある2).しかし血漿採取に使われる抗凝固剤に含まれる薬剤が,大なり小なり抗原抗体反応の障害を起こす原因となることも十分考えられる.そのため抗凝固剤の選択その他の諸条件により,検査結果に重大なミスを起こす可能性が推察される.そこで検体の取り扱い方として,血清と血漿の違いについての意図のもとに2,3の抗凝固剤を用いた血漿で,血清反応を試み血清との比較検討を行ない,いささかの知見を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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