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研究
順天堂医院中央臨床検査室における1年間の染色体分析について
著者: 只野寿太郎1 千葉晶子1 蠣崎郷子1
所属機関: 1順大・臨床病理中検
ページ範囲:P.902 - P.904
文献購入ページに移動 染色体検査が臨床医学の分野で重要視されるようになったのはごく最近のことである.いままでにモザイクを含めると100種類以上の染色体異常が報告されているが,染色体異常と臨床像との対比関係が明らかにされているものは,常染色体としてはDown症候群,D・Eトリソミー症候群,およびCri du chat症候群の4疾患で,性染色体ではTurner症候群,Klinefelter症候群およびXXX個体の3つに集約される,このほかの染色体異常は臨床像との関係が明確でなかったり,細胞学的に再検討の余地のあるものが多く,今後の解決をまたれている.
現在,臨床検査室で染色体分析を行なっているところはまだ少ないが,診断的価値は高く,臨床医側からの要求も多いので,将来はもっと多くの検査室で採用されることになろう.当中検では1971年7月に染色体分析をルーチン化したが,今回1か年の成績をまとめたので資料として報告する.
現在,臨床検査室で染色体分析を行なっているところはまだ少ないが,診断的価値は高く,臨床医側からの要求も多いので,将来はもっと多くの検査室で採用されることになろう.当中検では1971年7月に染色体分析をルーチン化したが,今回1か年の成績をまとめたので資料として報告する.
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