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新しい機器の紹介
オートアナライザーによる血清鉄,鉄結合能測定法の検討
著者: 宮原洋一1 臼井敏明1
所属機関: 1鳥取大病院中検
ページ範囲:P.1018 - P.1019
文献購入ページに移動 血清鉄は血液疾患,肝臓疾患の鑑別診断上必須の検査として,日常検査の1つに数えられているが,その含有量はきわめて微量で,正確な測定には相当の熟練を必要とし,また使用器具の脱鉄処理,および操作中の鉄汚染など細心の注意と技術を必要としている.ところが連続流れ方式の自動分析装置であるテクニコン社のオートアナライザー(AAと省略)は,外気と接触しない完全閉塞流路内で反応が進行するため,血清鉄測定に利用すると汚染の危険はなく,繁雑な準備もいらなくなり,初心者でも能率的に測定することが可能となる.
その意味から著者らはトリピリジル・トリアジン(TPTZと省略)による自動分析法を報告1)してきたが,最近,同じ測定原理で試薬を単純化したキット試薬(Fe試薬‘栄研’およびFe補助試薬‘栄研’栄研化学製造発売)が発売され,これをAAにそのまま利用して,ほとんど同じ血清量によって日常検査を処理することができたので紹介する.
その意味から著者らはトリピリジル・トリアジン(TPTZと省略)による自動分析法を報告1)してきたが,最近,同じ測定原理で試薬を単純化したキット試薬(Fe試薬‘栄研’およびFe補助試薬‘栄研’栄研化学製造発売)が発売され,これをAAにそのまま利用して,ほとんど同じ血清量によって日常検査を処理することができたので紹介する.
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