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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻11号

1974年11月発行

文献概要

カラーグラフ

ヘマトキシリン代用色素—ガレインとピロカテコール・バイオレット

著者: 山田喬1

所属機関: 1獨協医大・病理

ページ範囲:P.1160 - P.1161

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 ヘマトキシリン(Hematoxylin;H)は中南米にのみ産する豆科の植物であるカンペシア木より抽出して作る色素であり,その合成には成功していない.最近,このHは品不足となり入手困難な状況である.そこでわが国で,これにかわるべき合成色素があれば便利である.
ガレイン(Gallein)とピロカテコールバイオレット(Pyrocatechol Violet)はこの目的のために,再発見された合成色素である.かつて生物試料染色以外の目的に用いられていたが,現在はほとんど用いられていない色素である,これは,その分子構造の一部にキノイド環があり,アルミニウムと結合して発色し,染色性を発揮する点がHと同じである.したがって染められる細胞核の形態もHと類似であり,代用色素として用いられる.ここでは,その長所と短所を示す.(1177ページ参照)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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