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新しいキットの紹介
紫外部吸収法LDH測定用キットの検討—LDH活性値に及ぼす要因について
著者: 菰田二一1 坂岸良克1
所属機関: 1埼玉医大生化学
ページ範囲:P.1222 - P.1224
文献購入ページに移動 従来,臨床検査における酵素化学分析の多くは,可視部比色法によって求められてきた.この理由としては,紫外部吸収法(UV法)が,試薬として純品の助酵素を必要とするばかりでなく,分析技術ならびに分析機器の違い,さらにより厳重な温度規制が要求されることなどがあげられよう.ことにUV法は,1検体当たりの測定時間が3分前後という迅速さにもかかわらず,多数検体を同時に扱う場合に必ずしも処理時間をそれほど短縮することができず,現在,臨床検査分野の趨勢であるキット化,簡易化,スピード化という要求に応じきれなかった点にあるようである.
しかしながら,酵素活性を国際単位で表す慣習が臨床化学に受け入れられてから久しいだけでなく,近年,酵素診断に対する期待がますます高まるにつれて,その成績に対する精度,確度の要求は,日を追って厳しさを増し,UV法が急速に採用される傾向になりつつあることも事実である.
しかしながら,酵素活性を国際単位で表す慣習が臨床化学に受け入れられてから久しいだけでなく,近年,酵素診断に対する期待がますます高まるにつれて,その成績に対する精度,確度の要求は,日を追って厳しさを増し,UV法が急速に採用される傾向になりつつあることも事実である.
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