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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻11号

1974年11月発行

文献概要

新しいキットの紹介

紫外部吸収法LDH測定用キットの検討—LDH活性値に及ぼす要因について

著者: 菰田二一1 坂岸良克1

所属機関: 1埼玉医大生化学

ページ範囲:P.1222 - P.1224

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 従来,臨床検査における酵素化学分析の多くは,可視部比色法によって求められてきた.この理由としては,紫外部吸収法(UV法)が,試薬として純品の助酵素を必要とするばかりでなく,分析技術ならびに分析機器の違い,さらにより厳重な温度規制が要求されることなどがあげられよう.ことにUV法は,1検体当たりの測定時間が3分前後という迅速さにもかかわらず,多数検体を同時に扱う場合に必ずしも処理時間をそれほど短縮することができず,現在,臨床検査分野の趨勢であるキット化,簡易化,スピード化という要求に応じきれなかった点にあるようである.
 しかしながら,酵素活性を国際単位で表す慣習が臨床化学に受け入れられてから久しいだけでなく,近年,酵素診断に対する期待がますます高まるにつれて,その成績に対する精度,確度の要求は,日を追って厳しさを増し,UV法が急速に採用される傾向になりつつあることも事実である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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