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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻11号

1974年11月発行

文献概要

検査機器のメカニズム・35

温度計

著者: 西山俊広1

所属機関: 1横河電機(株)計測事業部

ページ範囲:P.1238 - P.1239

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デジタル温度計について
 温度計は原理やその用途などにより,きわめて多種多様なものが,製作されている.温度計を大別するとアナログ式とデジタル式のものがあり,前者の場合はその時の指示を示す携帯用指示温度計や過去の温度経過を記録にとる温度記録計がある.後者は直接温度値が読み取れるので,測定者の個人差による読み取り誤差は起こりえない.このデジタル式温度計も携帯用(主に1点測定)と数十点の温度を自動的に計測する多点式のものとがある.1点測定では1/100℃の測定精度のものもあるが,ここではポーダブル用で最も汎用性があり,かつ,精度もよい温度計として,デジタル式抵抗温度計(横河,形名2804)について説明する.抵抗式温度計は,一般にJIS規格(抵抗値100Ω/50Ω)で定められた白金測温抵抗体をセンサ(検温部または感温部)として,そのセンサを本体に接続するだけで,−100〜500℃間の温度を測定し,最終桁0.1℃の単位で表示するポータブルのデジタル式温度計である.図1にその外観と測定表示例を示す.センサ部の外形は用途により,それぞれ最良な測定を行うため大きさ・形状など千差万別であり,本内容では省略する.
 測定精度は本体とセンサの誤差で決まるもので,たとえば−100〜100℃の場合,本体0.2℃,センサ0.3℃合わせて0.5℃である.しかし本体と専用センサ(図2)を組み合わせて試験した場合には測定精度0.3℃である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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