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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻11号

1974年11月発行

文献概要

Senior Course 血清

ウイルスの血清学的検査

著者: 中村正夫1

所属機関: 1国立病院医療センター研究検査科

ページ範囲:P.1252 - P.1253

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新しいウイルス性疾患とウイルス学的検索
 ウイルス感染症の新しい分野を開発するためには,その基礎としてウイルス学的検索が重要な役割を持っている.未知ウイルス感染症のみならず,既知のウイルスについても,次々と新しい事実が見出されつつある.これらの研究には,ウイルス分離,血清学的検索その他,各方面からの検討が必要である.この稿では,ウイルスの血清学的検査を中心に述べることが目的であるが,一つの疾患,患者を対象として考えた場合には,ウイルス分離,血清学的検査,その他の方法を総合して判断することが当然行われるべきであるので,ここでは,ウイルス血清検査を含めた,広い意味のウイルス検査の立場から述べたいと思う.
 現在,原因不明の疾患の中には,ウイルスが原因と考えられているものがいくつかあるが,その二,三の例を述べてみよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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