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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻12号

1974年11月発行

文献概要

技術解説

院内感染源の検査法

著者: 金子有之1 大貫寿衛2

所属機関: 1済生会中央病院検査科細菌検査室 2済生会中央病院・内科

ページ範囲:P.1269 - P.1276

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 抗生物質の開発とともに,薬剤耐性菌による院内感染がふえている,その原因は,各種血液疾患,腎不全,糖尿病などの本来感染に対して抵抗の弱い疾患のみでなく,抗癌剤の使用,レントゲン線の照射などにより,患者が細菌の感染に対して抵抗が弱くなっていることと,抗生物質の多用によって耐性菌がふえていることにあると言えよう.
 院内感染の起因は,病原菌の付着している診療器具,あるいは医療薬品などで患者を治療する時に,病原菌を患者に,医療従事者が健康保菌者となり患者に接する,患者が細菌の付着している物に触れるなどの何らかの方法で患者が病原菌に接するところから始まる.病原菌保菌患者から医療器具,医薬品,医療従事者などを介して他の患者へ,また病原菌保菌患者から直接他の患者へと感染を起こしていく,このようにして院内感染は広がっていく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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