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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻12号

1974年11月発行

文献概要

検査と主要疾患・24

痛風

著者: 御巫清允1

所属機関: 1自治医大・整形外科

ページ範囲:P.1338 - P.1339

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 15年前の検査室を考えてみると,尿酸の測定がルーチン化している所は,日本中で数えるほどしかなかった.ところが,最近では尿酸の測定がかなり重要な検査項目となったことはご承知のとおりである.尿酸はプリン代謝の偏倚を知るためにたいせつであり,また組織崩壊の様相を示す一つの指標でもあるから,痛風のみならず,悪性腫瘍の治療上の一つの指示でもあるわけである.ここでは痛風についてのみ言及したい.
 痛風は,私のごとく特殊なクリニックでの頻度(図1)は極端としても,しだいに,その数が増しつつあることはだれも否定しない.そして,その診断にもいろいろ異論はあるにしても,その基礎には尿酸値の上昇というものがあることを否定する人はいない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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