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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻12号

1974年11月発行

文献概要

Senior Course 細菌

一般病原細菌の抗生物質感受性試験

著者: 竹田美文1 三輪谷俊夫1

所属機関: 1阪大微研・細菌血清学部

ページ範囲:P.1362 - P.1363

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 抗生物質(薬剤)感受性試験には,希釈法,拡散法,比濁法があり,希釈法には寒天平板希釈法と液体培地希釈法が,拡散法には感受性ディスク法,傾斜平板法,直立拡散法などがある.このうち日常検査室で最も頻繁に使用されているのは,感受性ディスク法である.その他の方法は,特別の検査以外にはたいていの検査室でほとんど利用されていないと老えられる.果たして,感受性ディスク法による検査は,抗生物質感受性試験の本来の目的を十分に達しているであろうか.
 日常,検査室で行う抗生物質感受性試験の目的は,ほとんどの場合が,感染症の原因菌に対する各種の抗生物質(薬剤)の感受性を調べ,当該の感染症の治療に適切な抗生物質(薬剤)を選択する資料を提供することである.この目的のためには,①検査結果が正確であること,②病原細菌本来の感受性を正しく反映した結果であること,③できるだけ迅速に結果を臨床医に報告できること,などが最低限要求される条件であるといえよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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