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特集 日常臨床検査法 Ⅰ.スクリーニング検査と精密検査
1.化学—3)糖尿病
著者: 水野美淳1
所属機関: 1東京女子医大・内科
ページ範囲:P.1377 - P.1381
文献購入ページに移動 糖尿病とは素質の疾患である.血糖,尿糖が最もよく糖尿病の診断に利用される検査ではあるが,その値は非糖尿病者と糖尿病者との間に,どこからが糖尿病という判然とした境界はない.また他の疾患で尿糖陽性,あるいは高血糖になる疾患は非常に多く,検査法として,糖尿および高血糖は決して糖尿病に特異的なものではない.しかし糖尿病は血管合併症を起こしやすい素因の疾患であり,治療を要する糖尿病患者の範囲が莫然とはしているが,合併症予防のためには,かなり早期の軽度な糖尿病の発見が必要である.
一般に感度(sensitivity),特異性(specificity)がともにすぐれた検査法があれば診断は容易であり,そのような検査はその疾患の本質につながるものが多い.糖尿病で得られる検査所見はほとんどが量的な変化であり,かつ特異性もないことが糖尿病の診断を困難にしている.
一般に感度(sensitivity),特異性(specificity)がともにすぐれた検査法があれば診断は容易であり,そのような検査はその疾患の本質につながるものが多い.糖尿病で得られる検査所見はほとんどが量的な変化であり,かつ特異性もないことが糖尿病の診断を困難にしている.
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