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特集 日常臨床検査法 Ⅰ.スクリーニング検査と精密検査
6.生理—1)呼吸器
著者: 小池繁夫1
所属機関: 1東大・第2内科
ページ範囲:P.1401 - P.1403
文献購入ページに移動 病院の外来に咳,痰,熱を訴えて診察を求めてくる一般的な呼吸器症状を呈する患者に対して,現在行われる検査は問診,聴打診,視診であることは言うまでもない.ここで強調するまでもなく,一般に検査法,特に呼吸器にあっては生理学的検査法,肺のRIによる検査,ファイバースコープや生検の方法が飛躍的に進歩し,そのデータの精度も20年前に比べれば隔世の感がある.
しかもその信頼度はきわめて高いものになり,客観性も高いものになったことは事実である.それだけに,それぞれの検査法も専門化し,かつ高度の基礎知識に基づいて,患者一人一人について選択されねばならない.いたずらに現在行われている検査法をすべて上述の患者に施行することは,患者のためにも決して賢明なことではなく,医師にとっても無用の混乱を招く結果ともなりかねない.
しかもその信頼度はきわめて高いものになり,客観性も高いものになったことは事実である.それだけに,それぞれの検査法も専門化し,かつ高度の基礎知識に基づいて,患者一人一人について選択されねばならない.いたずらに現在行われている検査法をすべて上述の患者に施行することは,患者のためにも決して賢明なことではなく,医師にとっても無用の混乱を招く結果ともなりかねない.
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