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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻13号

1974年12月発行

特集 日常臨床検査法

Ⅱ.化学

4.ラジオイムノアッセイ

著者: 出村博1 出村黎子1

所属機関: 1東京女子医大・内科

ページ範囲:P.1423 - P.1427

文献概要

 ラジオイムノアッセイ(RIA)は1959年にBersonとYalowによって開発された免疫学的な超微量測定法であり,当初は血中インスリン値の測定に用いられた.1962年にHunterとGreenwoodが抗原にヨウ素を標識するのにすぐれたクロラミンT法を発表したことと相まって,この15年間にRIAはGH,TSHやACTHなどの下垂体前葉ホルモンに始まり,副甲状腺ホルモンやグルカゴンなどの測定に次々に応用され,今日ではほとんどあらゆるタンパク性ホルモンがRIAによって測定されるようになった(表).
 非タンパク性ホルモンである甲状腺ホルモン(T3,T4)やステロイドホルモンのような低分子化合物についても,アルブミンなどの高分子化合物を縮合させて動物に注射して抗体を作ることによってRIAが可能となった.またホルモン以外の物質,たとえばジゴキシンのような薬物,オーストラリア抗原のようなウイルス,サイクリック-AMPのような酵素やビタミン剤(B12)などについてもRIAが可能となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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