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特集 日常臨床検査法 Ⅲ.血液
2.血液学検査の精度管理
著者: 服部理男1
所属機関: 1埼玉県立がんセンター
ページ範囲:P.1448 - P.1453
文献購入ページに移動 検査成績は理想として"真の値"を表すものであるべきであるが,実際には種々の理由で誤差が含まれた値を用いている.したがって検査成績を利用する側は誤差範囲を知ったうえでデータを活用するべきであるが,多数の臨床検査について内容を十分知ることは今後ともますます困難になっていくであろう.したがって検査を担当する側で,データの品質(quality)に責任を持ち,臨床医にデータの信頼限界について知らせる努力を続ける必要がある.検査結果をできるだけ正確にし,しかも均一の内容を持たせることが精度管理(成績管理1))の目標であるが,最近各種の検査で検体数が急速に増加しており,正確でしかも実施容易である検査法や自動機器が採用される反面,多数の検体がいっせいに誤った結果となる危険も増大している.精度管理は正しい検査手段を選択する技術的な面と,誤った検査結果を早期に発見する管理事務的な面から成っているが,まず後者の面から述べる.
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