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特集 日常臨床検査法 Ⅳ.血清
6.ウイルス検査,特に血清反応のすすめ方
著者: 赤尾頼幸1
所属機関: 1国立予研ウイルス中検
ページ範囲:P.1492 - P.1494
文献購入ページに移動 耳下腺炎,麻疹,風疹または水痘のように特有な臨床症状を呈し,それによって病原ウイルスの診断がつくものもあるが,ウイルス性疾患ではこれらのウイルス病は例外であって,ウイルスの感染によっては,よく似た臨床症状を示すことが少なくない.このためにウイルス性感染症では,病原となったウイルスを決定するには,(1)患者材料よりの病原ウイルス分離試験(2)分離されたウイルスについて血清学的に既知の抗血清を用いた同定試験,(3)患者血清について血清学的な検索(血清診断)が必要である.
しかし同じ微生物学的な検査法とはいえ,ウイルス検査は細菌検査と比較すると検査目的,検査技術,検査費用の点で大きな相違があり,日常診療の中にウイルス検査を微生物検査の一つとしてルーチン化することは現状では因難さがある.ここで本論にはいるまえに,ウイルス検査の目的と必要性にふれることとしたい.
しかし同じ微生物学的な検査法とはいえ,ウイルス検査は細菌検査と比較すると検査目的,検査技術,検査費用の点で大きな相違があり,日常診療の中にウイルス検査を微生物検査の一つとしてルーチン化することは現状では因難さがある.ここで本論にはいるまえに,ウイルス検査の目的と必要性にふれることとしたい.
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