icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻13号

1974年12月発行

文献概要

特集 日常臨床検査法 Ⅵ.病理

2.細胞診のための検体採取・固定・染色

著者: 池田栄雄1 田中昇2

所属機関: 1千葉県がんセンター臨床検査部細胞診 2千葉県がんセンター研究所

ページ範囲:P.1525 - P.1529

文献購入ページに移動
 細胞診の精度を高め,良好な確診率を維持するうえに,細胞学的観察が重要であることは申すに及ばず,それ以前に検体採取から始まって,良好な標本(smear)を作製することがまずたいせつである.不良な検体採取によってフォールス・ネガティブになることは当然である.
 多くの場合,検体採取が医師の手によって行われるが(婦人科,穿刺など),排出ないし採取された材料がラボラトリー・サイトロジーに送られ,それからスメアを作る喀痰,穿刺液,胃液,髄液などに対する技術的な操作は,すべて技師にまかせられる領域で,スメアの良否を左右する重要なる責任を負っているので,十分に習熟しておかなければならない,細胞診専門技師に限らず,検査技師全般に通じてひととおりは修練しておく必要がある.所属検査部で細胞診を実施していない場合でも,固定標本を専門施設に送付すれば細胞診の目的は達せられるからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?