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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻13号

1974年12月発行

特集 日常臨床検査法

Ⅶ.生理

1.負荷試験—1)心電図,心音図

著者: 蔵本築1

所属機関: 1東京都養育院病院内科

ページ範囲:P.1533 - P.1537

文献概要

負荷心電図
1.負荷心電図の目的
 負荷心電図は狭心症様の胸部圧迫感,疼痛があるが,安静時心電図が正常またはわずかな変化を示すにすぎない時,発作が冠不全によるものかどうかを調べるために行われる.狭心症のある人でも安静時心電図はほぼ半数が正常であり,狭心症発作は普通数分以内に安静によりおさまることが多く,長時間の連続モニターなど特別な方法を用いなければ,発作時の心電図変化を確認することはできない.したがって運動などの負荷を加えて心臓の酸素需要を増加させ,心臓の酸素不足(冠不全)の状態を心電図で判定する方法である.このように負荷心電図検査は狭心症を誘発する危険があるため,医師の指導のもとに十分注意して行うことが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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