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特集 日常臨床検査法 Ⅶ.生理
2.呼吸機能検査のすすめ方—1)一般検査
著者: 白石透1 毛利昌史2
所属機関: 1東大第2内科 2東大中検
ページ範囲:P.1543 - P.1546
文献購入ページに移動一般検査とは,肺の機能的異常の有無を判断すべき,いわゆるスクリーニング検査として用いられる呼吸機能検査項目を指すものと解される.このような目的のためには,従来,スパイログラムが用いられ,その結果によって,さらに精密な検査に進むべきかどうかを判定してきた.しかしながら,大気の汚染などに由来するいわゆる気管支炎の初期には,病変は気管支径2mm以下の,いわゆるサイレント・ゾーンに限局しており,通常のスパイログラムによっては異常を検出しにくいことが明らかとなってきた.その結果,スクリーニング検査のあり方があらためて問われている現状であって,数年のうちには"一般検査"の内容も大きく変化する可能性がある.
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