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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻13号

1974年12月発行

文献概要

特集 日常臨床検査法 Ⅶ.生理

2.呼吸機能検査のすすめ方—1)一般検査

著者: 白石透1 毛利昌史2

所属機関: 1東大第2内科 2東大中検

ページ範囲:P.1543 - P.1546

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 呼吸機能検査は非常に多くの種類の測定項目を有するのが特徴であって,解答を求められている課題に対応して,そのうちのいくつかを組み合わせて施行すべき性質のものである.
 一般検査とは,肺の機能的異常の有無を判断すべき,いわゆるスクリーニング検査として用いられる呼吸機能検査項目を指すものと解される.このような目的のためには,従来,スパイログラムが用いられ,その結果によって,さらに精密な検査に進むべきかどうかを判定してきた.しかしながら,大気の汚染などに由来するいわゆる気管支炎の初期には,病変は気管支径2mm以下の,いわゆるサイレント・ゾーンに限局しており,通常のスパイログラムによっては異常を検出しにくいことが明らかとなってきた.その結果,スクリーニング検査のあり方があらためて問われている現状であって,数年のうちには"一般検査"の内容も大きく変化する可能性がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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