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技術解説
高速自動化学分析装置・2 RotoChem Ⅱ
著者: 奥田清1 小林紀崇2
所属機関: 1大阪市大中検 2大阪市大学病院中検,臨床化学
ページ範囲:P.137 - P.142
文献購入ページに移動基本的な分析原理は他の遠心方式のfast analyzerと同じである.RotoChem Ⅱでは試薬とサンプルを分注したトランスファーディスク(回転盤)を本体に装填し,反応条件をプログラムしたカートリッジ磁気テープを本装置のテープデッキに装着し,コントロールボタンを押すだけで自動的に測定が開始される.コンピューターは測定中の反応経過を8回とらえ,AD変換,単位(IUほか)への換算,希釈率の補正などを行い,その結果が正常値,異常値,リニアーレンジの表示とともに,ディスプレイタイプライターでタイプアウトされて出てくる.もちろん反応条件の変更なども簡単に行うことができ,他の遠心方式の装置(GeMSAEC,CentrifiChemなど)に比して柔軟性に富むということができよう,さらにコンピューターを利用して,データファイリングや統計処理もある程度可能で,応用範囲が広いのが特徴である.
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