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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻2号

1974年02月発行

文献概要

新しいキットの紹介

改良されたアミラーゼ測定キット"DyAmyl-L"の検討

著者: 竹久元彬1 野中清美1 富浦茂基1 八島弘昌1

所属機関: 1県立広島病院第2研究検査科

ページ範囲:P.183 - P.188

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はじめに
 α-アミラーゼ測定法として,初めて色素結合基質を用いる方法がBabsonら1,2)やCeskaら3,4)により開発されて以来,Amyloclastic法5-7)やSaccharogenic法8,9)などの従来法の欠点である基質デンプンの不安定さや不均一性を解消し,正確度,再現性を向上させ,測定精度を許容範囲内に収めうる代表的アミラーゼ測定方法として,一躍注目を浴びるに至った.さらに市販キットとしてReactone Red 2Bと結合したAmylopectinを基質とする"DyAmyl",Cibacron Blue F3GA-Amyloseを基質とする"Phadebas"などが知られている.これらの市販キットについては種々検討が加えられ,多くの報告10-13)により,その優秀性が実証されている.しかしながら測定に際して用時に基質を溶解させねばならないので非常に煩雑であること,また尿アミラーゼ測定に関しても,いま一歩不満足なものであった.
 今般,Warner-Lambert KKより"DyAmyl"に続いて新たに発表された"DyAmyl-L"キットは,基質と沈殿試薬を液状とし,操作を簡易化させ,沈殿試薬の溶媒をメチルアルコールからエチレングリコールモノメチルエーテルに変更し,測定精度,正確度,再現性などの点において良好な結果が得られるとしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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