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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻2号

1974年02月発行

文献概要

新しいキットの紹介

MICROSTIXの使用経験—細菌尿の簡単な検査

著者: 田尾巴子1 鶴田良子1 高野洋子1 山口司1 柴田進1

所属機関: 1川崎医大病院中検

ページ範囲:P.189 - P.192

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 尿路感染症の検査室的診断は,患者から可及的無菌状況で採尿し,①それを遠心沈殿して沈渣を検鏡し,膿球および細菌の有無を調べ,②尿の細菌培養を行い,そこに検出される細菌の種類と数を観察する2方面の技術に要約される.
 ところが検鏡も培養もめんどうであるから,それらを回避し簡単な操作で尿路感染症の患者をふるい分けようとする技術が考案された.まず水の汚染の検査に使用されていたGriess (1879)の亜硝酸塩試薬1-4)を細菌尿のふるい分けに応用する試みがWeltmannによって(1925)行われ2),次いで呼吸活動をしている生菌が,2,3,5-tri-phenyl tetrazolium chloride(TTC)を不溶性で紫紅色のformazanに還元する事実(Wundt,1950)5)に着目し,TTC試薬に一定量の尿を加えて紫紅色沈殿物(37℃4時間)を生ずることをもって細菌尿を検出しようとする単純なテストが発表された(Simmons andWilliams,1962)6)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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