文献詳細
文献概要
新しいキットの紹介
MICROSTIXの使用経験—細菌尿の簡単な検査
著者: 田尾巴子1 鶴田良子1 高野洋子1 山口司1 柴田進1
所属機関: 1川崎医大病院中検
ページ範囲:P.189 - P.192
文献購入ページに移動ところが検鏡も培養もめんどうであるから,それらを回避し簡単な操作で尿路感染症の患者をふるい分けようとする技術が考案された.まず水の汚染の検査に使用されていたGriess (1879)の亜硝酸塩試薬1-4)を細菌尿のふるい分けに応用する試みがWeltmannによって(1925)行われ2),次いで呼吸活動をしている生菌が,2,3,5-tri-phenyl tetrazolium chloride(TTC)を不溶性で紫紅色のformazanに還元する事実(Wundt,1950)5)に着目し,TTC試薬に一定量の尿を加えて紫紅色沈殿物(37℃4時間)を生ずることをもって細菌尿を検出しようとする単純なテストが発表された(Simmons andWilliams,1962)6).
掲載誌情報