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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻2号

1974年02月発行

文献概要

日常検査の基礎技術

試験菌株の保存法

著者: 坂崎利一1

所属機関: 1国立予防衛生研究所細菌第1部第1室

ページ範囲:P.209 - P.216

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 どのような分野の仕事であろうと,微生物を扱う人たちにとって,株の保存は実務に付随する重要な業務である.臨床細菌検査室においても例外ではなく,特に近年,細菌検査の精度管理の必要性が叫ばれているおりから,それに用いる菌株の保存は,これからの臨床検査においては,ないがしろにできない仕事となろう.
 この種の菌は従来しばしば標準菌株と呼ばれているが,この名称は当たらない.生物には標準はありえないし,同じ菌種,同じ血清型であっても,すべての点において完全に同じ菌は存在しえない.それぞれどこかで異なっている.したがって,精度管理に用いる菌株はもちろん由緒正しいものでなければならないが,それは"標準菌株"ではなくて"試験菌株"あるいは"パイロット菌株"と呼ばれなくてはならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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