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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻3号

1974年03月発行

文献概要

カラーグラフ

Grimelius法について—好銀性染色

著者: 鬼頭花枝1

所属機関: 1愛知県がんセンター研究所

ページ範囲:P.252 - P.253

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 神経内分泌細胞およびこれに由来した腫瘍細胞が保有するいわゆる神経内分泌顆粒を同定するため諸種好銀染色法を吟味した結果,最近,Grimelius法(1968年)が最も鮮明に好銀顆粒を染め出すことが明らかになった.これは操作が簡便であるのみならず,間質成分(膠原および格子線維)の共染がないという利点を持っており,今後広く普及するものと考えられる.原法は膵ラ氏島のα細胞を同定するため考案され,硝酸銀の溶解に0.2M酢酸緩衝液(pH5.6)を使用しているが,むしろ蒸留水を溶媒として用いたほうがより鮮明な陽性顆粒所見が得られる.以下筆者の行っている染色法を述べ,具体例をH・E染色と比較しながら供覧してみたい.なお本染色は塗沫標本ならびに電顕用の超薄切標本にも適用可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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