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血清分離までの検体処理法
著者: 浅川英男1
所属機関: 1東京医歯大検査部血清
ページ範囲:P.255 - P.262
文献購入ページに移動 検査データに正確さを求める時,非常に重要であるのにかかおらず見落とされがちなのが,採血してから検査に移る過程での処置の重要性である.大規模な病院においても,また外注に出す時にもその重要性は少しも変わらない,もし採血から検査に移るまでの過程に少しのミスもないとしたら,検査データでのバラツキ,臨床症状との不一致といったクレームはすべて検査中に生じたことになる.他方,もし検査手技上何らのミスがないのに理解しにくいようなデータが出てくれば採血後検査までの検体の処置に不都合があったのではないかと考えねばならない.事実そのようなことは起こりうることである.大規模病院であらゆる検査が自分のところで検査しうる時,しかも短時間でできる時はもちろん,外注に出しての結果を待つ時はさらに採血後検査に移るまでに起こりうる各種の予期しえないトラブルがはいり込んできて検査者,結果をみる臨床側を悩ませる.それらの問題点について記してみたい.
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