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文献詳細

雑誌文献

臨床検査18巻3号

1974年03月発行

文献概要

新しいキットの紹介

患者尿についてのUrotrace使用経験について

著者: 武田勇1 米谷孝1

所属機関: 1島根県立中央病院臨床病理

ページ範囲:P.313 - P.316

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緒言
 尿路感染症の診断には,尿中細菌数の算定が従来より広く行われているが,希釈法はめんどうで時問がかかる難点がある.この問題解決のために,半定量法として,TTC (Triphenyl tetrazolium chloride)法が登場して久しいが,尿中細菌数が少なくても陽性になる場合や菌数が105/ml以上でも陰性を示す場合がある.またdipslide testのUricult法1,2)が最近開発され優秀なスクリーニング法であるが,高価で時間がかかる.このたび,スゥェーデン,Kabi社で開発されたdip and read方式による試験紙は,5〜10分間で判定できる.簡便,迅速な方法である.この試験紙"Urotrace"をシオノギ製薬から提供を受け使用する機会を得たので,われわれが日常行っている尿定量培養法と比較検討を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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